支弁区分が正しくない
「世帯の支弁区分」と「児童生徒の支弁区分」
就学奨励費ソフトウェアでは、語句「支弁区分」について「世帯の支弁区分」と「児童生徒の支弁区分」を区別して取り扱います。
世帯の支弁区分
就学奨励費の事務処理資料に定められている語句「支弁区分」に最も近いものです。
収入額・需要額調書など、支弁区分関連帳票に用いられます。
「世帯の支弁区分」は世帯・世帯構成員の情報を基に算出されます。
児童生徒の支弁区分
支弁区分は基本的に世帯・世帯構成員の情報を基に算出されます。
しかし実務上、児童生徒固有の状況に基づいて「世帯の支弁区分」ではなく例外的に定められる「支弁区分」を用いて就学奨励費の支給額を計算する場面があります。
就学奨励費ソフトウェアではそのような(児童生徒固有の状況に基づいて定められる、例外的な)支弁区分を「児童生徒の支弁区分」と呼び、区別して管理します。
支弁区分関連帳票に記載される支弁区分が正しくない
収入額・需要額調書や支弁区分決定通知書に記載される支弁区分は「児童生徒の支弁区分」ではなく「世帯の支弁区分」です。
児童生徒によっては「児童生徒の支弁区分」と「世帯の支弁区分」が異なるため、「支弁区分関連帳票に記載される支弁区分が正しくない」と誤解されるケースがあります。
「児童生徒の支弁区分」と「世帯の支弁区分」が意図せず異なっている場合は下記の各点を確認してください。
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児童生徒の「区分決定状況」が『仮決定』になっていないかどうか
「動作設定」>「各種設定」>「計算設定」タブにおいて、『区分「仮決定」児童生徒への支給処理を許可』しており、かつ「仮決定時の区分判定」が『通常判定』以外となっている場合、区分仮決定となっている児童生徒の支弁区分は特定の区分に固定され、『世帯の支弁区分』と一致しない事があります。
ℹ️仮決定を採用するかどうか、採用する場合に仮決定児童生徒の支弁区分をどのように評価するか、などの定めについては教育委員会事務局にお問い合わせください。 -
児童生徒の「措置費受給」状況
児童生徒の支弁区分は世帯の支弁区分に加え、措置費受給の有無によって決まります。これによって児童生徒の支弁区分が世帯の支弁区分に合致しないケースがあります。
ℹ️措置費受給生に対する就学奨励費の支給ルールやその支弁区分の定めについては教育委員会事務局にお問い合わせください。
支給関連帳票に記載される支弁区分が正しくない
就学奨励費の支給額の算出には上記「児童生徒の支弁区分」を用います。
しかしながら「児童生徒の支弁区分」は特例により年度の途中に変わってしまうことがあります。
→年度途中の支弁区分変更
就学奨励費ソフトウェアでは就学奨励費の支給額の算出にあたって、経費明細の経費使用日時と児童生徒の状況履歴を照らし合わせて経費使用日時時点での支弁区分を特定します。
支給関連帳票(支給明細書や支給内訳一覧など)に支給額と併せて記載される支弁区分は、児童生徒の状況履歴に記録されている支弁区分です。
支給関連帳票に記載される支弁区分が正しくない場合は当該児童生徒の「状況履歴」タブを確認し、状況履歴の記録が正しくない場合はこれを編集して支弁区分を訂正してください。
「世帯の支弁区分」が正しくない
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収入額・需要額調書を出力し、就学奨励費ソフトウェアに入力されている世帯構成員の情報が正しいことを確認してください。
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児童生徒の詳細画面、「世帯」タブにおいて地区区分・級地区分が正しい事を確認してください。
「世帯」タブの「住所」または「前年末日住所」が就学奨励費ソフトウェアの住所データに存在しない場合やそれら住所が都道府県名から始まっていない場合、就学奨励費ソフトウェアは地区区分・級地区分を特定できません。
市町村合併などによって最新の地区区分・級地区分を特定できない場合は手作業で地区区分・級地区分を指定してください。
上記の各点をご確認の上、世帯の支弁区分が正しくない原因が上記以外にある場合はその旨を添えて、公式サイト「サポートフォーラム」の「質問受付」カテゴリにトピックを作成してお知らせください。
→ サポートフォーラム ヘルプ「サポートフォーラムの使い方」 質問を投稿する