支給額計算

支給額計算

就学奨励費ソフトウェアにおける支給額計算の仕組みについて説明します。

支給額計算の前提

就学奨励費の計算には以下の3つが揃う必要があります。

  • 児童生徒の登録と支弁区分決定
  • 支給回の登録
  • 経費明細の登録

上記3項目が揃うと、就学奨励費ソフトウェアによって自動的に就学奨励費の支給額計算が行われます。

支給額の算出

以下、「ある児童生徒」の「ある経費項目」に対する、「ある支給回」に支給される支給額の算出過程について説明します。

⚠️
説明の都合上、端数処理の詳細や帰省関連費など特殊なルールに基づく場合については割愛します。

1. 支給対象の経費明細をピックアップする

「ある児童生徒」の「ある経費項目」についての経費明細のうち、注目する支給回の 支給対象期間に、「経費使用日時」が含まれる経費明細をピックアップします。
1. 支給対象の経費明細をピックアップする

2. 経費明細を年月でグループ化する

上記1. でピックアップした経費明細を「経費使用日時」の「年月」に注目してグループ化します。
2. 経費明細を年月でグループ化する

3. グループ単位の支給額を求める

グループそれぞれについて、経費使用額を合算し当該期間の合計額を求めます。児童生徒の状況を参考にして支給割合を求め、合計額に乗じて年月グループの支給額を求めます。
3. グループ単位の支給額を求める

ℹ️
注目する月に児童生徒の状況(支弁区分や就学状況など)に変更があった場合、変更の前後でそれぞれ支給額を計算し、それらを合算してその年月グループの支給額とします。
注目する月に児童生徒の状況に変更があったかどうか?は注目する児童生徒の「状況履歴」タブにある履歴を手がかりに就学奨励費ソフトウェアが判断します。

4. 求めた支給額(負担金額/補助金額)を記録し保管する

グループ単位で求めた支給額はグループ化の基準である「年月」とともに「支給履歴」として就学奨励費ソフトウェアに記録し、保管します。
保管する「支給履歴」は、対象となる「児童生徒」「支給回」「経費項目」「経費明細」に紐づけられます。
4. 求めた支給額(負担金額/補助金額)を記録し保管する

以上で支給額の算出は終了です。

5. 保管した支給額を基に、帳票出力時に必要な集計を行う

支給関連の帳票を出力する際、就学奨励費ソフトウェアは「支給履歴」を基に必要な集計を行い、帳票を生成します。

例えば、ある帳票の出力にあたって「特定の支給回に支給される支給額の合計」が必要になるとき、就学奨励費ソフトウェアは、注目する支給回に紐づけられている「支給履歴」をピックアップし、それらに保管されている支給額の合算を求め、これを帳票に記載します。

支給額の再計算

支給額に影響を与える可能性のある編集が行われたとき、就学奨励費ソフトウェアは自動的に支給額の再計算を行い、「支給履歴」に格納している支給額を更新します。

以下に、支給額の再計算の必要性を生じるような編集の一例を列挙します。

  • 経費明細の新規登録や削除があったとき
  • 経費明細の「経費使用日時」や「経費使用額」が変更されたとき
  • 児童生徒の「状況履歴」に変更や追加、削除などの編集があったとき
  • 支給回の追加や削除、対象期間の変更等があったとき

しかしながら、就学奨励費ソフトウェアの不具合が発生した場合に、必要な再計算処理が実施されない可能性があります。
あるいは想定されていない変更(例えば年度途中の支給限度額の変更など)が生じてしまったために、結果として「支給履歴」に格納している支給額が正しくない状態になってしまう可能性があります。

そのような事態に備えて、就学奨励費ソフトウェアには「支給履歴」に格納している支給額をユーザーの操作によって再計算させる機能が実装されています。
この機能は「支給額の再計算」ボタン 「支給額の再計算」ボタンとして、支給回の詳細画面および児童生徒の画面(詳細画面/一覧画面)に配置されています。

支給回の支給額(手動)再計算

支給額詳細画面に「支給額再計算」ボタン 「支給額の再計算」ボタンが配置されています。このボタンをクリックすると、当該支給回の(支給履歴の)支給額について再計算が行われます。
支給回の支給額(手動)再計算

児童生徒の支給額(手動)再計算

児童生徒の一覧や児童生徒の詳細画面に「支給額の再計算」ボタン 「支給額の再計算」ボタンが配置されています。
このボタンをクリックすると、当該児童生徒の(支給履歴の)支給額について再計算が行われます。
児童生徒の支給額(手動)再計算

参照